“ののし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
罵93.5%
詈5.6%
詬0.4%
嘲0.2%
罵詈0.2%
詬誶0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
塚原は自分の瞼をぐいと操りあげ「野郎——」と罵(ののし)りかえした、「八幡さまに手前のことを呪ってやるから、おぼえてろお…………」
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
魚屋大声を揚げて啌(うそ)つきの牝犬め、わが夫は十年来離さず犬の皮のパッチを穿(は)いているが、彼処(あそこ)は肉荳蔲(にくずく)のように茶色だと詈(ののし)ったそうだ。
母は珊瑚がみだらであるからだといって、ある朝珊瑚を責め詬(ののし)った。珊瑚は自分の室(へや)へ入って化粧をおとして母の前へいった。それを見て母はますます怒った。珊瑚は額を地に打ちつけてあやまった。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
だから彼はその限りで、広い世間から切り離された孤独を味うべく余儀なくされた。彼が大井と交際していながら、しかも猶(なお)俊助ズィ・エピキュリアンなどと嘲(ののし)られるのはこのためだった。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
莫迦に威勢のよい捲き舌で桶の中の男は罵詈(ののし)ったが、馬琴にはその声に聞き覚えがあった。それに白昼の大晦日に、深川の通りを風呂桶を冠って横行闊歩する人間は、あの男以外には無いはずである。
戯作者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「我がために人汝等を詬誶(ののし)り又迫害(せめ)偽わりて様々の悪言(あしきこと)を言わん其時汝等は福なり、喜べ、躍り喜べ、天に於て汝等の報賞(むくい)多ければ也、そは汝等より前(さき)の予言者をも斯く迫害(せめ)たれば也」