“ねかぶ”の漢字の書き方と例文
語句割合
根株100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、つかれて、おまけに少しさむくなりましたので、海岸の西のさかいのあの古い根株ねかぶやその上につもった軽石かるいし火山礫層かざんれきそうの処に行きました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
このはもと根株ねかぶからなゝつのみきわかれてゐましたが、うち五本ごほん先年せんねん暴風ぼうふうれていま二本にほんみきだけとなつてしまひました。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
その夕方、米は昨日見付けたかしわ根株ねかぶの蜂の巣を遂にたたこわして帰って来た。そこへ母が奥から出て来て魚屋の通帳を彼に渡して牛肉の鑵詰かんづめを買って来いと命じた。米は母の顔が少し赤いと思った。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
ところがどうも仕方しかたないことは、わたくしたちのイギリス海岸かいがんでは、川の水からよほどはなれた処に、半分石炭せきたんかわった大きな木の根株ねかぶが、その根を泥岩でいがんの中に
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)