“どぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土蔵78.9%
土藏15.8%
帑蔵5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上塗うわぬりをせぬ土蔵どぞう腰部ようぶ幾個いくつあながあって、孔から一々縄が下って居る。其縄の一つが動く様なので、眼をとめて見ると、其縄は蛇だった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
金庫きんこ書庫しよこ土藏どぞうにはおの/\おほきさに相應そうおうする器物きぶつたとへば土藏どぞうならばばけつ)にみづくこと。これは内部ないぶ貴重品きちようひん蒸燒むしやきになるのをふせぐためである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
昔から油を絞って暮して来た母親の実家さとは、その時分村の大火に逢って、家も帑蔵どぞうも灰になってから、叔父は残っていた少しばかりの田地を売って、やっと学校へ通っているのであった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)