帑蔵どぞう)” の例文
昔から油を絞って暮して来た母親の実家さとは、その時分村の大火に逢って、家も帑蔵どぞうも灰になってから、叔父は残っていた少しばかりの田地を売って、やっと学校へ通っているのであった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)