“てんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
癲癇83.1%
転換6.8%
天漢3.4%
天冠1.7%
天寒1.7%
天関1.7%
癲癇病者1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
医師はちょっと滑稽こっけいに感じて、癲癇てんかんといっても、軽兆候が見える程度のものだから、そんなに用心する必要はないと言い残して帰った。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
ぼくはこれからの僕の教育生活の方向転換てんかんをする決心でお願いしているんです。そのためには、見学というような、なまぬるい立場では、どうしても満足できません。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
わたしは天漢てんかん白水素女はくすいそじょです。天帝はあなたが早く孤児みなしごになって、しかも恭謹の徳を守っているのをあわれんで、仮りにわたしに命じて、家を守り、煮焚きのわざを勤めさせていたのです。
老公は、楽屋に入って天冠てんかんをとらせ、上の古代紗こだいしゃ舞衣まいごろもをぬぐと、ややしばし、床几しょうぎに寄ったまま、大きな呼息いきをついていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
艸木のまろきをうしなはざるも気中にしやうずるゆゑ也。雲冷際れいさいにいたりて雨とならんとする時、天寒てんかん甚しき時はあめこほりつぶとなりてくだる。
のあたり、即座に天関てんかん地軸を撲落して、唯一人の美人を天の一方に仰ぐような心地がした。祖母も余程感に堪えた様子で、二ツ切りの手拭を顔に押し当てて涙を拭いながら
謡曲黒白談 (新字新仮名) / 夢野久作(著)