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天漢
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てんかん
ふりがな文庫
“
天漢
(
てんかん
)” の例文
翌、
天漢
(
てんかん
)
三年の春になって、
李陵
(
りりょう
)
は戦死したのではない。捕えられて
虜
(
ろ
)
に降ったのだという確報が届いた。武帝ははじめて
嚇怒
(
かくど
)
した。即位後四十余年。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
わたしは
天漢
(
てんかん
)
の
白水素女
(
はくすいそじょ
)
です。天帝はあなたが早く
孤児
(
みなしご
)
になって、しかも恭謹の徳を守っているのをあわれんで、仮りにわたしに命じて、家を守り、煮焚きのわざを勤めさせていたのです。
中国怪奇小説集:04 捜神後記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
漢
(
かん
)
の
武帝
(
ぶてい
)
の
天漢
(
てんかん
)
二年秋九月、
騎都尉
(
きとい
)
・
李陵
(
りりょう
)
は歩卒五千を率い、
辺塞遮虜鄣
(
へんさいしゃりょしょう
)
を発して北へ向かった。
阿爾泰
(
アルタイ
)
山脈の東南端が
戈壁沙漠
(
ゴビさばく
)
に没せんとする辺の
磽确
(
こうかく
)
たる丘陵地帯を縫って北行すること三十日。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
一個の
丈夫
(
じょうふ
)
たる
太史令
(
たいしれい
)
司馬遷
(
しばせん
)
は
天漢
(
てんかん
)
三年の春に死んだ。そして、そののちに、彼の書残した史をつづける者は、知覚も意識もない一つの書写機械にすぎぬ、——自らそう思い込む以外に
途
(
みち
)
はなかった。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
“天漢”の意味
《固有名詞》
銀河。天の川。
(出典:Wiktionary)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
漢
常用漢字
小3
部首:⽔
13画
“天漢”で始まる語句
天漢州橋
天漢内
天漢橋