“太史令”の読み方と例文
読み方割合
たいしれい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、後代の我々が史記しきの作者として知っている司馬遷は大きな名前だが、当時の太史令たいしれい司馬遷はびょうたる一文筆のにすぎない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
武帝の崩御ほうぎょも昭帝の即位もかつてのさきの太史令たいしれい司馬遷しばせん脱殻ぬけがらにとってはもはやなんの意味ももたないように見えた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
向こう見ずなその男——太史令たいしれい司馬遷しばせんが君前を退くと、すぐに、「全躯保妻子くをまっとうしさいしをたもつの臣」の一人が、せん李陵りりょうとの親しい関係について武帝の耳に入れた。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)