“てうらく”の漢字の書き方と例文
語句割合
凋落100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えうするに勤勉きんべん彼等かれら成熟せいじゆく以前いぜんおいすで青々せい/\たる作物さくもつ活力くわつりよくいでつてるのである。收穫しうくわく季節きせつまつたをはりをげると彼等かれら草木さうもく凋落てうらくとも萎靡ゐびしてしまはねばならぬ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
で解剖される人に向ツて、格別はかないと思ふやうなことも無ければ、死の不幸を悲しむといふやうなことも無かツた。彼の人の死滅に對する感想は、木の葉の凋落てうらくする以上の意味は無かツたので。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
蕭条せうでうとした草木の凋落てうらくは一層先輩の薄命を冥想めいさうさせる種となつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)