“ちんぷんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
珍汾漢16.7%
珍紛漢16.7%
珍聞漢16.7%
陳奮漢16.7%
陳奮翰16.7%
陳紛漢16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし採用されなかったら丈夫玉砕瓦全を恥ずとか何とか珍汾漢ちんぷんかん気燄きえんを吐こうと暗に下拵したごしらえに黙っている、とそれならこれにしようと、いとも見苦しかりける男乗をぞあてがいける
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうしてこれは希臘ギリシャの詩だと答えられた。英国の表現エキスプレッションに、珍紛漢ちんぷんかんの事を、それは希臘語さというのがある。希臘語は彼地かのちでもそれ位ずかしい物にしてあるのだろう。
これはただに儒学じゅがくのみでなく、仏教においても同然で、今日こんにちもなおがたき句あれば「珍聞漢ちんぷんかん」とか、あるいは「おきょうよう」なりという。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
マーキュ 白癩びゃくらい、あのやうな變妙來へんめうらいな、異樣おつ氣取きどった口吻ものいひをしをるやつくたばりをれ、陳奮漢ちんぷんかんめ! 「イエスも照覽せうらんあれ、拔群ばっくん劍士けんしでござる! いや、拔群ばっくん丈夫ますらをでござる!」
薔薇ばらの花はかしらに咲て活人は絵となる世の中独り文章而已のみかびの生えた陳奮翰ちんぷんかんの四角張りたるに頬返ほおがえしを附けかね又は舌足らずの物言ものいいを学びて口によだれ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
陳紛漢ちんぷんかんなど陰ではよくいうが、こんな知ったかぶりをする奴を冷かす言葉は分っていても、陰でいう人自身にもその中身は分っていないのである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)