“ちし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チシ
語句割合
質子53.1%
致仕31.3%
致死6.3%
地誌3.1%
稚子3.1%
道及3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
降伏は受け難いが、和睦わぼくを結ぶなれば悪しかるまじ、その代りに、自分は質子ちしとして、筒井家にとどまる——という存念と相見える
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老齢六十五、何十年来藩政をみて、また天下の枢機すうきにも参じ、いま致仕ちしして、かんにあってもなお、かれはしみじみそうかこたずにはいられない。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
之より社中の気風ますます固結してかつて動変することなく、爾後じご王政維新の太平に逢い又無数の事変をも目撃したれども、報国致死ちしは我社中の精神にして、今日我輩が専ら国権の議論を主唱するも
故社員の一言今尚精神 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
古い地誌ちしにはここは広い野で、かやが千駄も苅れるところから、千駄萱せんだがやといったのが村の名のおこりであろうと書いてある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その稚子ちしまた眷族けんぞくなる件の諸魚が半竜半馬の相を具うるので照々たりといわん。
またその追いかけたので、道及ちしきの大神とも申すということです。その黄泉の坂にふさがつている巖石は塞いでおいでになる黄泉よみの入口の大神と申します。