“そめいろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
染色100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この外種々さまざま色々の絢爛きらびやかなる中に立交たちまじらひては、宮のよそほひわづかに暁の星の光を保つに過ぎざれども、彼の色の白さは如何いかなるうつくし染色そめいろをも奪ひて、彼の整へるおもては如何なるうるはしき織物よりも文章あやありて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
胃吉驚き「オヤオヤ何か来たぜ、妙なものが。ウムお屠蘇とそだ。モミの布片きれへ包んで味淋みりんへ浸してあるからモミの染色そめいろ一所いっしょに流れて来た。腸蔵さんすぐにそっちへ廻してげるよ」腸蔵「イヤ真平まっぴらだ」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
れ憑司にむかはれ其方が段々願ひのおもむ確固たしかなる證據しようこもなし然らば急度きつと傳吉が所行しわざとも相分らず麁忽そこつの訴へに及びしは不屆に思はる人命おもしとする所只々着類ばかり似たりとて兩人の子供こどもなりと申すと言ども世には染色そめいろ模樣もやうなど同樣なる着類せし者往々あることなり但し死體したい實固じつこなる目當ありしやと云るゝに憑司は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)