“そのこと”の漢字の書き方と例文
語句割合
其事100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
申て見ればふたもなきわけ勘辨かんべんしていはずに居るが花なりどうか離縁状を出して下されと云に番頭久兵衞は空眠そらねぶりをして居たりしがいな其事そのことは前々より申通りおや亭主ていしゆ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其事そのこと彼事かのこと寂然じゃくねんと柱にもたれながら思ううち、まぶた自然とふさぐ時あり/\とお辰の姿、やれまてと手をのばしてすそとらえんとするを、果敢はかなや、幻の空に消えてのこるはうらみばか
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
たきみづるにつけてもがたいのは其事そのことであつた、いや、冷汗ひやあせながれますて。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)