“そうらえども”の漢字の書き方と例文
語句割合
候得共100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
港八九は成就じょうじゅいたり候得共そうらえども前度せんどことほか入口六ヶ敷候むずかしくそうろうに付増夫ましぶ入而いれて相支候得共あいささえそうらえども至而いたって難題至極ともうし此上は武士之道之心得にも御座候得そうらえば神明へ捧命ほうめい申処もうすところ誓言せいげんすなわち御見分のとおり本意ほんいとげ候事そうろうこと一日千秋の大悦たいえつ拙者せっしゃ本懐ほんかいいたり死後御推察くださるべくそうろう 不具ふぐ
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
時下秋冷のこうそろ処貴家益々御隆盛の段奉賀上候がしあげたてまつりそろのぶれば本校儀も御承知の通り一昨々年以来二三野心家の為めに妨げられ一時其極に達し候得共そうらえども是れ皆不肖針作ふしょうしんさくが足らざる所に起因すと存じ深くみずかいましむる所あり臥薪甞胆がしんしょうたん其の苦辛くしんの結果ようやここに独力以て我が理想に適するだけの校舎新築費を
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
就而者ついては御草稿を御遣し下され候はゞ骨折ほねおり拝見仕可く候。此頃高野俊蔵よりも、近業の詩文ついを成し候得共そうらえども一向相談する人も無之これなく何卒なにとぞ旧稿と思召し御遠慮なく御刪正ごさんせい下され度く候。箇様かよう申し来り候。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)