“せきやど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
関宿85.7%
關宿14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして一同関宿せきやどまで行き、それから森林を分け上り、昆虫館まで行くのであろうが、この頃小一郎と君江とは、例の秩父の中腹を、上へ上へと辿っていた。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
明くる日、万三郎は川俣の渡し場から、舟で利根川を下り、ひるちょっと過ぎに関宿せきやどへ着いた。
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かけコレサ音吉殿どん大分だいぶいそがしさうだが何所へ行のだと尋ぬれば音吉は振返ふりかへり今日は大旦那が關宿せきやどの庄右衞門樣の方へ米の代金を取に參られますゆゑ是からとも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
申入るゝ者多かりしが今度このたび同宿どうしゆく杉戸屋すぎとやとみ右衞門が媒人なかうどにて關宿せきやどざい坂戸村さかとむらの名主是も分限ぶんげんの聞えある柏木庄左衞門かしはぎしやうざゑもんせがれ庄之助に配偶めあはせんとてすで約束やくそくとゝの双方さうはう結納ゆひなふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
關宿せきやどへ縁談の媒人なかうど迄も仕つり候程のことにて兄弟の如くまじはり候中に付何とてかれを殺害など仕つるべきや此儀何分御賢察けんさつ下され御慈悲じひの程をひとへに願ひ上奉つると申立れども伊奈殿はかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)