“しよて”の漢字の書き方と例文
語句割合
初手100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縁附えんづきてよりすで半年はんとしとなるに、なに一つわがかたみつがぬは不都合ふつがふなりと初手しよて云々うん/\の約束にもあらぬものを仲人なかうどなだむれどきかずたつて娘を引戻ひきもどしたる母親有之候これありそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
二三度ぱツぱと使つて見せ、それから格子のさきに立つて、ちびりちびり無心を云ひかければ、初手しよての女なら、大抵それで釣られてしまふといふことを語つた。
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
初手しよて毛布けつとくるんで、夜路よみち城趾しろあとへ、とおもつたが、——時鳥ほとゝぎすかぬけれども、うするのは、はなれたおうらたましひれたやうで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)