“しもく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四目20.0%
指目20.0%
死黙20.0%
視目20.0%
鐘木20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海陸軍、銭貨出納せんかすいとう四目しもくと為し、即ち史記以つて時勢の沿革を顕はし、政治以つて国体の得失を明かにし、海陸軍以つて武備の強弱を知り、銭貨出納以つて政府の貧富を示
福沢諭吉 (新字新仮名) / 服部之総(著)
〔評〕幕府勤王の士をとらふ。南洲及び伊地知正治いぢちまさはる海江田武治かいえだたけはる等尤も其の指目しもくする所となる。僧月照げつせう嘗て近衞公の密命みつめいふくみて水戸に至る、幕吏之をもとむること急なり。
まさにこのときともかたあらわれたる船長せんちょうは、矗立しゅくりつして水先を打瞶うちまもりぬ。俄然がぜん汽笛の声は死黙しもくつんざきてとどろけり。万事休す! と乗客は割るるがごとくに響動どよめきぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
河岸がしをゆく人——橋の上を通る人——、すべての視目しもくも、自分ひとりにそそがれているように感じた。そして、その肩身のせまい気おくれが、お米に日傘をかざさせた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その義ならば鳴るやうに撞けとて、鐘木しもくを大きに拵へて、二、三十人立ち掛りて、れよとぞ撞きたりける、その時この鐘、海鯨くじらゆる声を出して、三井寺へかふとぞ鳴いたりける