視目しもく)” の例文
河岸がしをゆく人——橋の上を通る人——、すべての視目しもくも、自分ひとりにそそがれているように感じた。そして、その肩身のせまい気おくれが、お米に日傘をかざさせた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)