“しのゝめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
東雲75.0%
黎明15.0%
東明5.0%
東白5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海戰かいせん午前ごぜん三十ぷんはじまつて、東雲しのゝめころまでをはらなかつた。此方こなた忠勇ちうゆう義烈ぎれつ日本軍艦につぽんぐんかんなり、てき世界せかいかくれなき印度洋インドやう大海賊だいかいぞく
その黎明しのゝめの茫とした夢のやうな空気の中に、最初の私の発見した停車場ていしやぢやうの名は白い板に万家嶺まんかれい Wan-chia-ling と書いてある字であつた。
アカシヤの花 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
丁度夏の夜が早くも東明しのゝめにならうとする頃、熱の爲に浮されて囈言うはごとを云ひながらも、うと/\と眠つてゐたY子は、突然はつきり眼をあいてとこの上に起き上つた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)