“さでん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
左伝90.0%
左傳10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左伝さでん国語こくごになると、なるほど事実はある。左伝の叙事の巧妙さに至っては感嘆のほかはない。しかし、その事実を作り上げる一人一人の人についての探求がない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
左伝さでんに平地尺にみつるを大雪とと見えたるはその国暖地なればなり。唐の韓愈かんゆが雪を豊年の嘉瑞かずいといひしも暖国の論なり。されど唐土もろこしにも寒国は八月雪ふる五雑俎ござっそに見えたり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
また陽州やうしうえきに、顏息がんそくといへる名譽めいよ射手しやしゆてきまゆつ。退しりぞいていはく、我無勇われゆうなしれのこゝろざしてねらへるものを、とこと左傳さでんゆとぞ。じゆつや、無勇ゆうなきり。
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)