“さくらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
錯乱83.3%
錯亂8.3%
柵欄8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒がねのぬかはありとも、帰りてエリスになにとかいわん。「ホテル」を出でしときのわが心の錯乱さくらんは、たとえんに物なかりき。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
醉漢すいかんありて酒毒しゆどくため神經しんけい錯亂さくらんせられ、これがため自殺じさつするにいたりたることあるときは、彼は酒故に自殺したりとふを躊躇ちうちよせざるべし、酒は即ち自殺の原因なり。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
すなは作者さくしや精神せいしんめて脚色きやくしよくしたるもの、しかしてその殺人罪さつじんざいおかすにいたりたるも、じつれ、この錯亂さくらん、この調子てふしはづれ、この撞着どうちやくよりおこりしにあらずんばあらず。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
これは私の郷里の養鶏の道具で台板の上に柵欄さくらんがとりつけてあって、そのなかに食料を盛って置くと、鶏はくびを伸してそれをついばむが、犬には出来ないのでそれを
故郷 (新字新仮名) / 魯迅(著)