“しゃくらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
借覧33.3%
灼爛33.3%
錯乱33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
民間だけでなく、ずっと後ではあるが、光圀の書面をたずさえた大串元善おおぐしもとよしは、京都の菊亭内府きくていないふを訪れて、宮中の秘庫ひこにつたわる貴重な文書もんじょや書籍の借覧しゃくらんまで熱心に願い出ていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋風嫋々じょうじょうと翼をで、洞庭の烟波えんぱ眼下にあり、はるかに望めば岳陽のいらか灼爛しゃくらんと落日に燃え、さらに眼を転ずれば、君山、玉鏡に可憐かれん一点の翠黛すいたいを描いて湘君しょうくんおもかげをしのばしめ
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
(声をふるわす)死ぬることちかづくならば、かならず錯乱しゃくらんしては、だんまつの苦しみとて、五体はなればなれになり候えば、いかほど苦がのうてはかなわぬものなり。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)