“さくや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
昨夜96.6%
佐久夜1.7%
咲耶1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むらさめ吹通ふきとほしたかぜに、大火鉢おほひばち貝殼灰かひがらばひ——これは大降おほぶりのあとの昨夜さくやとまりに、なんとなくさみしかつた——それがざかりにもさむかつた。
十和田の夏霧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれここにその姉は、いとみにくきに因りて、見かしこみて、返し送りたまひて、ただそのおとはな佐久夜さくや賣毘を留めて、一宿ひとよみとあたはしつ。
ここに、「誰が女ぞ」と問ひたまへば、答へ白さく、「大山津見おほやまつみの神の女、名は神阿多都かむあたつ比賣。またの名ははな佐久夜さくや毘賣とまをす」
咲耶さくやさまッ」やぐらの下へだれかかけてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)