佐久夜さくや)” の例文
かれここにその姉は、いとみにくきに因りて、見かしこみて、返し送りたまひて、ただそのおとはな佐久夜さくや賣毘を留めて、一宿ひとよみとあたはしつ。
ここに、「誰が女ぞ」と問ひたまへば、答へ白さく、「大山津見おほやまつみの神の女、名は神阿多都かむあたつ比賣。またの名ははな佐久夜さくや毘賣とまをす」
ここに今石長いはなが比賣を返さしめて、はな佐久夜さくや毘賣をひとり留めたまひつれば、天つ神の御子の御壽みいのちは、木の花のあまひのみましまさむとす