“こくう”の漢字の書き方と例文
語句割合
虚空100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さけんで、大音だいおん呵々から/\わらふとひとしく、そらしたゆびさきへ、法衣ころもすそあがつた、黒雲くろくもそでいて、虚空こくういなづまいてぶ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
峠の中腹と覚しい辺りから虚空こくうに高く一条の烽火のろしが金竜のように昇ったかと思うと再び前の静寂に帰り谿谷は睡眠ねむりに入ったらしい。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(『占察経せんざつきょう』に曰く、「衆生しゅじょうの心体はもとより以来、不生不滅にして自性清浄なり。無障無礙むしょうむげなること、なお虚空こくうのごとし」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)