“げんおう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幻翁33.3%
玄翁22.2%
玄王11.1%
源翁11.1%
玄奥11.1%
玄応11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貝層かひそうきはめてあさいが、其下そのした燒土やけつちそうつて、其中そのなかすくなからず破片はへんがある。幻翁げんおうげんると、香爐形こうろがたさう同一どういつだといふ。
玄翁げんおう望生ぼうせいとは、しゆ附着ふちやくせる貝殼かひがらしたのみ。
「よろしい。それでは、おれたちのところへ来い。おれたちはな、金銀廟きんぎんびょう玄王げんおうの手下の者だ。安心してついて来るがいい」
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
いろいろ危急ききゅうなことがかさなっています。そしてまず第一に、玄王げんおうのことをさぐりださねばなりません。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
例の殺生石せっしょうせきの伝説で名高い、源翁げんおう禅師を開基としている安穏寺あんおんじに預けて置くと、お蝶が見初みそめて、いろいろにして近附いて、最初は容易に聴かなかったのを納得させた。
心中 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
もし密教の大道理からいえば、荼枳尼も大日、他の諸天も大日、玄奥げんおう秘密の意義理趣を談ずる上からは、甲乙の分け隔てはなくなる故にとかくを言うのも愚なことであるが、先ず荼枳尼として置こう。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
仰ぎ願わくは、山王七社、王子眷属けんぞく、東西満山護法聖衆しょうじゅ、日光月光、無二の丹誠を照らし、唯一の玄応げんおうを垂れ給え。さすれば逆賊謀臣はたちどころに軍門に下り、こうべを京土にさらさん。