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げぶつ
ふりがな文庫
“げぶつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
下物
66.7%
活仏
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下物
(逆引き)
茶山は襦袢が薄くて
寒
(
さぶ
)
さに耐へぬと云つて、益に繕ふことを頼んだ。又部屋の庖厨の不行届を話したので、蘭軒夫妻は
下物
(
げぶつ
)
飯菜の幾種かを
貽
(
おく
)
つた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
家にあるに
手杯
(
てさかづき
)
を
釈
(
お
)
かず、客至れば直に前に
陳
(
なら
)
べた
下物
(
げぶつ
)
を撤せしめて、新に
殽核
(
かうかく
)
を命じた。そして吾家に
冷羮残炙
(
れいかうざんしや
)
を供すべき賤客は無いと云つたさうである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
例之
(
たとへ
)
ば蘭軒は酒を飲むに、
数
(
しば/\
)
青魚鮞
(
かずのこ
)
を以て
下物
(
げぶつ
)
とした。そして青魚鮞を洗ふには、必ず榛軒の手を煩した。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
八月二十二日に抽斎は常の如く
晩餐
(
ばんさん
)
の
饌
(
ぜん
)
に向った。しかし五百が酒を
侑
(
すす
)
めた時、抽斎は
下物
(
げぶつ
)
の
魚膾
(
さしみ
)
に
箸
(
はし
)
を
下
(
くだ
)
さなかった。「なぜ
上
(
あが
)
らないのです」と問うと、「少し腹工合が悪いからよそう」といった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
げぶつ(下物)の例文をもっと
(2作品)
見る
活仏
(逆引き)
朝まだき、とつぜん
銅鑼
(
どら
)
や長
喇叭
(
らっぱ
)
の音がとどろいた。みると、
耳飾塔
(
エーゴ
)
や緑光
瓔珞
(
ようらく
)
をたれたチベット貴婦人、尼僧や
高僧
(
ギクー
)
をしたがえて
活仏
(
げぶつ
)
が到着した。
人外魔境:03 天母峰
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
気がつくと、
瑜伽
(
ナル・ヨル
)
、
秘密修験
(
サン・ナク
)
の大密画のある、うつくしい部屋に
臥
(
ね
)
かされていた。黄色い絹の天蓋に、
和闐
(
ホータン
)
の
絨緞
(
じゅうたん
)
。一見して、
活仏
(
げぶつ
)
の部屋であるのが分る。
人外魔境:03 天母峰
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
げぶつ(活仏)の例文をもっと
(1作品)
見る
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