“くもで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蜘蛛手70.3%
蜘手18.9%
蛛手8.1%
雲手2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのこちら側には願人坊主の講元があるといったような、士、工、商、雑居の吹き寄せ町で、そのごちゃごちゃと蜘蛛手くもでに張られた横路地を
十万余騎を三手に分けて三方より同じくときを作る、入道恵性えしよう驚きて周章あわて騒ぐ処へ、三浦兵六力を得て、江戸、豊島としま葛西かさい、川越、坂東ばんどうの八平氏、武蔵の七党を七手になし、蜘手くもで輪違わちがひ
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さかしたは、左右さいう植木屋うゑきや屋外をくぐわい足場あしばまうけ、半纏着はんてんぎ若衆わかもの蛛手くもでからんで、造菊つくりぎく支度最中したくさいちうなりけり。く/\フと古道具屋ふるだうぐやまへつ。彌次やじいはく、茶棚ちやだなはあんなのがいな。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その古の相貌は、まことに美しい潮入り川で、蘆荻ところどころ、むさしの側は、丘は鬱蒼として、下總野しもふさのの、かつしかあがたは、雲手くもでの水に水郷となり、牛島の御牧みまきには牛馬が放牧されてゐた。
大川ばた (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)