“恵性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えしょう50.0%
えしよう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恵性えしょう(泰家)どののお身に万一あらすな。お怪我なきよう、ともあれ先に川向うまでお連れ申せ。危険だ。わからぬ。逆睹ぎゃくとしがたい形になった。決戦はわれらの手でする」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高時の弟、北条泰家は、右近ノ大夫入道恵性えしょうともいって、まだうら若いが、兄高時とひとしく法体ほったいの武人であった。が、今日はもちろん大鎧おおよろいに身を装い、総大将として、多摩野たまのに駒をたてていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十万余騎を三手に分けて三方より同じくときを作る、入道恵性えしよう驚きて周章あわて騒ぐ処へ、三浦兵六力を得て、江戸、豊島としま葛西かさい、川越、坂東ばんどうの八平氏、武蔵の七党を七手になし、蜘手くもで輪違わちがひ
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)