“恵那山”の読み方と例文
旧字:惠那山
読み方割合
えなさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この旅人は恵那山えなさんを東に望むことのできるような中津川の町をよろこび、人の注意を避くるにいい位置にある景蔵の留守宅を選んで
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
発電所は八分通り出来上っていた。夕暗にそびえる恵那山えなさんは真っ白に雪をかぶっていた。汗ばんだ体は、急にこごえるように冷たさを感じ始めた。
セメント樽の中の手紙 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
恵那山えなさん川上山かおれやま鎌沢山かまざわやまのかなたには大崩おおくずれができて、それが根の上あたりから望まれることを知らせに来るのも若い連中だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)