“恵那山麓”の読み方と例文
読み方割合
えなさんろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこここにはすぎ木立こだちの間を通して、恵那山麓えなさんろくの位置にある村の眺望ちょうぼうを賞するものがある。苔蒸こけむした墓と墓の間を歩き回るものがある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その辺まで帰って来ると、恵那山麓えなさんろくの峠に続いた道が半蔵らの目の前にあった。草いきれのするその夏山を分け登らなければ、青い木曾川が遠く見えるところまで出られない。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
寺から譲られたその畠の地所もすでにあらかた地ならしを済まし、周囲のやぶも切り開いてあって、なだらかな傾斜の地勢から谷の向こうに恵那山麓えなさんろくの馬籠の村を望むこともできる。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)