“逆睹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎゃくと85.7%
ぎやくと14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてや、武田たけだ四郎勝頼、伊那丸いなまるの父である。事実、天目山てんもくざん討死うちじにしていなかったとすれば、天下の風雲、さらに逆睹ぎゃくとすべからざることになる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや彼が稀世の怪物なら、時雲のうごきも一寸さきが逆睹ぎゃくとできない怪雲であるから、彼自身にさえ、ほんとの腹は固まってないのかもしれなかった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
併しながら、局部の些々さゝたる勝利から全線の勝敗が逆睹ぎやくとされないと同じく、そんなことはいうに足りない。
文芸運動と労働運動 (旧字旧仮名) / 平林初之輔(著)