“ぎよつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悸然50.0%
愕然50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は悸然ぎよつとした。声がしたのである。確かに、それが聴き覚えのある声である。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
伯父は一喝の下にしりぞけた。彼は歯のない口を異様に尖らし、額に青筋を立てて恐ろしい眼で私をじろりと睨んだ。私は予期して居たことであつたけれど、意外にすさまじい伯父の権幕に悸然ぎよつとした。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
二人は愕然ぎよつとした。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
あやめしが如くまだ生々なま/\しきあぶらういて見ゆればさすがに吉兵衞は愕然ぎよつとして扨ても山賊の住家なりかゝる所へ泊りしこそ不覺ふかくなれと後悔こうくわいすれど今は網裡まうりの魚函中かんちうけものまた詮方せんかたなかりければ如何はせんと再びまくらつきながらも次の間の動靜やうす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)