“きゅうめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
窮命38.7%
糺明35.5%
糾明16.1%
究明4.8%
糺命3.2%
窮明1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
萩之進を窮命きゅうめいどうように押しこめて詮議せんぎをなさいましたが、もとより根もないことでございますから、陳弁ちんべんいたしようもない。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「それまで充分に稽古をして、いま平助が申すとおり必ず村松に勝つのだ、沖田とのことはその後で糺明きゅうめいする、わかったな、わかったら立て」
恋の伝七郎 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
では鴻池こうのいけさんのお嬢様だっしゃろ、と答えるくらいが落ちであるから、ここでそれを糾明きゅうめいするわけにはいかないが、ナンとその三井家のお嬢様に
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし学問上からそのトゲは何であるのかを究明きゅうめいするのは、すこぶる興味ある問題の一つである。従来日本のある学者は、それは葉の変形したものだと言った。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
「——お師さまには、何もご存じないことだ。糺命きゅうめいされたのは、汝の自業自得じごうじとくではないか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いやなかなか機鋒きほうするどい女で——わしの所へ修業に来ていた泰安たいあんと云う若僧にゃくそうも、あの女のために、ふとした事から大事だいじ窮明きゅうめいせんならん因縁いんねん逢着ほうちゃくして——今によい智識ちしきになるようじゃ
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)