“きゅうめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糺明38.5%
窮命38.5%
糾明13.5%
究明5.8%
窮明1.9%
糺命1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
続いて酒井家の大目附から、町奉行の糺明きゅうめいが済んだから、「平常通心得へいじょうのとほりこころうべし」と、九郎右衛門、りよ、文吉の三人に達せられた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
よくよく糺明きゅうめいして見ると、実は今月末こんげつすえとかに開場するんで、何をやるんだか、その日になって見なければ、総裁にも分らないのだそうである。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しばらく宥恕ゆうじょいたし候につき、すみやかに姦徒かんとの罪状を糺明きゅうめいし、厳刑を加うべし。もし遅緩に及び候わば旬日をでずして
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
たった一人の若旦那ゆえ、わたくしが気を附けて外へお出でなさらないように致しましょう、またおっかさまも御心配な事でしょうから、懲らしめの為に当分のうち窮命きゅうめいなさるように、私が万事計らいましょう」
……そののち、ようやくお眼にかかれるようになり、その時のお話では、わちきのところへしげしげお渡りになったことがお父上さまの耳に入り、手ひどい窮命きゅうめいにあって、どうしても出るわけにはゆかなかったということ。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「これこれ望月、僅か三千両の金のために貴様がこうして窮命きゅうめいを受けるばかりではなく、あの八幡村から来た貴様の花嫁も追ってこんな目に会うのだぞよ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「元より、取るに足らぬわっぱのしたこと。巌流は手を下さぬが、そち達がこのままにもいたし難いと思うなら糾明きゅうめいとして、そこの湯柄杓ゆびしゃくで釜の煮え湯をいっぱい頭からかぶせてやれ。——命にはかかわるまい」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——やはり、三斎隠居であろうか? 浪路どのの失踪しっそうが、わしの細工と見て取って、糾明きゅうめいするつもりでもあるのであろうか? どうも、そうは思われぬが——隠居は、わしをまだまだ信じ切ッている。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
「よくもこの綱吉に一代の恥かかせおったな。裁きは豊後に申しつくる。なお、町人どもをどのように苦しめているやも知れぬ。仮借かしゃくのう糾明きゅうめいせい。——目障りじゃ。早うひけいッ」
「医術の究明きゅうめいは、医術の無用になることを以て目標とし、法令の要旨は、法令の無き世をつるにあり、兵馬の理想は、兵馬なき平和を招来するにある。——剣は、殺人をもって大願とせず、剣はまた、剣をぶるがために、剣禍けんかにも会う」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いやなかなか機鋒きほうするどい女で——わしの所へ修業に来ていた泰安たいあんと云う若僧にゃくそうも、あの女のために、ふとした事から大事だいじ窮明きゅうめいせんならん因縁いんねん逢着ほうちゃくして——今によい智識ちしきになるようじゃ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女らしくないといって、糺命きゅうめいのため味噌蔵みそぐらにいれられた小りんちゃんは、大人たちの不当な仕置きに腹を立てた。