“からかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐川18.2%
唐皮18.2%
調戯18.2%
唐革9.1%
乾川9.1%
山椒皮9.1%
揶揄9.1%
辛川9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三、唐川からかわ運蔵 年寄役運兵衛殿長男
百足ちがい (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
お雪の部屋には、生家さとから持って来た道具なども置かれた。大きな定紋の付いた唐皮からかわの箱には、娘の時代を思わせるような琴のつめ、それから可愛らしい小さな男女おとこおんなの人形なども入れてあった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
併し、松代は調戯からかわれながらも彼等の傍を立たなかった。
黒い地帯 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
武里は維盛にいわれた通り、唐革からかわよろい小烏こがらす太刀たちの事まで話すのであった。資盛は袖を顔に押し当てると
唐革からかわというよろい小烏こがらすという太刀たち、祖先貞盛公より、この維盛まで九代、代々嫡流ちゃくりゅうに伝わる家宝につき、もし御運も開け、都に還る事もあれば、六代にお渡し下さい、とそのように伝えて呉れ
そのあるものは急流で関山街道のみだれ川のごときは乾川からかわである。壱岐香椎村大字新城に阿久津山という地がある。『続風土記』にいわく、この地多く水洗い往来不自由なり。ゆえにこの名ありと。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
しかし鼈四郎は夫人が通客であった場合を予想し、もしその眼で見られても恥しからぬよう、坂本の諸子川の諸子魚もろことか、鞍馬の山椒皮からかわなども、逸早いちはやく取寄せて、食品中に備えた。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
信一郎は、夫人の真面目まじめとも不真面目とも付かぬ態度に揶揄からかわれたように、まごつきながら云った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
全軍は備前に入り、辛川からかわ村で各部隊の進路を決めた。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)