“かはらやね”の漢字の書き方と例文
語句割合
瓦屋根100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烈しい夏の日は空から滑り落ちて來るやうな恐しい瓦屋根かはらやねの見上げる廣い軒に遮られて參詣の人の絶えず昇降あがりおりする階段の、丁度なかばほどまでさし込み
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
勿論そのほか石原いしはら通りや法恩寺橋ほふおんじばし通りにも低い瓦屋根かはらやねの商店はのきを並べてゐたのに違ひない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おい邪魔じやまになるとわるいよと北八きたはちうながし、みちひらいて、見晴みはらしのぼる。にし今戸いまどあたり、ふねみづうへおともせず、ひといへ瓦屋根かはらやねあひだ行交ゆきかさまるばかり。みづあをてんあをし。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)