“かわらやね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瓦屋根94.1%
瓦家根5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
直径二尺から三尺、高さ三十尺から四十尺の巨柱は、複雑な腕木うでぎの網状細工によって、斜めの瓦屋根かわらやねの重みにうなっている巨大なはりをささえていた。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
瓦屋根かわらやねの下の壁に切ってある横窓からはこどもの着ものなど、竹竿で干し出されているのをときどき見受ける。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
北の方の空は青くすんでいる。遠くに連っている町の頭が犇々ひしひしかさなって固っている。ぎらぎらとするのは瓦家根かわらやねが多いからであろう。翻々ひらひらと赤い旗も見える。長い竿の先に白い旗のひるがえるのも見える。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)