“おうのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懊悩97.9%
応能0.7%
懊惱0.7%
懊憹0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お勢母子ぼしの者の出向いたのち、文三はようやすこ沈着おちついて、徒然つくねんと机のほとり蹲踞うずくまッたまま腕をあごえりに埋めて懊悩おうのうたる物思いに沈んだ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
度牒は人の家をいでて僧となるとき官のゆるして認むる牒にて、これ無ければ僧も暗き身たるなり。三張の度牒、一には応文おうぶんの名のろくされ、一には応能おうのうの名あり、一には応賢おうけんの名あり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
椋島に捨てられたものと思い懊惱おうのうはて、家出をしたのであったが、電気協会ビル事件のとき、思いがけなく椋島のために一命を救われ
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼はむなしく万事をなげうちて、懊憹おうのうの間に三日ばかりをすごしぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)