“えひめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エヒメ
語句割合
愛媛37.5%
兄媛12.5%
兄比賣12.5%
兄姫12.5%
兄比売12.5%
愛比賣12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四国のけんのことが話題わだいにのぼり、徳島県に高知県、香川県、——それから何だったっけな、と、愛媛えひめ県を忘れた男が、ええ、といって考え込むような恰好かっこうをしていると、俵的が真剣しんけんな顔をして
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
しかし下の二人はたいそうみにくい子でしたので、天皇は兄媛えひめとそのつぎの弟媛おとひめとだけをおかかえになって、あとの二人はそのまま家へかえしておしまいになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
多遅摩毛理たじまもりはそのことを承ると、それはそれはがっかりして、葉つきの実を四つと、葉のないのを四つとを、天皇のおそばにお仕え申していた兄媛えひめにさしあげたうえ
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
旦波たには比古多多須美智能宇斯ひこたたすみちのうしみこが女、名は兄比賣えひめ弟比賣おとひめ、この二柱の女王ひめみこ、淨き公民おほみたからにませば、使ひたまふべし」
ここに天皇、三野みのの國の造の祖、大根おほねの王が女、名は兄比賣えひめ弟比賣おとひめ二孃子ふたをとめ、それ容姿麗美かほよしときこしめし定めて、その御子大碓おほうすの命を遣して、し上げたまひき。
「丹波のヒコタタスミチノウシの王の女の兄姫えひめ弟姫おとひめという二人の女王は、淨らかな民でありますからお使い遊ばしませ」
ここに天皇は、三野の國の造の祖先のオホネの王の女の兄姫えひめ弟姫おとひめの二人の孃子が美しいということをお聞きになつて、その御子のオホウスの命を遣わして、お召しになりました。
汝所堅之美豆能小佩ナガカタメコシミヅノヲヒモ(こおびか)は、誰かも解かむ。」答へ申さく、「旦波比古多々須美智能宇斯王タニハノヒコタヽスミチノウシノミコむすめ、名は兄比売えひめおと比売、此二女王フタミコぞ、浄き公民オホミタカラ(?)なる。かれ、使はさばけむ。……」
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
かれ伊豫の國を愛比賣えひめといひ、讚岐さぬきの國を飯依比古いひよりひこといひ、あはの國を、大宜都比賣おほげつひめといひ、土左とさの國を建依別たけよりわけといふ。次に隱岐おき三子みつごの島を生みたまひき。またの名はあめ忍許呂別おしころわけ