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うをぬまこほり
我住魚沼郡の内にて
雪頽の
為に
非命の
死をなしたる事、其村の人のはなしをこゝに
記す。しかれども人の
不祥なれば
人名を
詳にせず。
我が越後にも化石渓あり、
魚沼郡小出の
在羽川といふ
渓水へ
蚕の
腐たるを
流しが一夜にして石に
化したりと
友人葵亭翁がかたられき。
我が越後にも化石渓あり、
魚沼郡小出の
在羽川といふ
渓水へ
蚕の
腐たるを
流しが一夜にして石に
化したりと
友人葵亭翁がかたられき。
魚沼郡清水村の
奥に山あり、高さ一里あまり、
周囲も一里あまり也。山中すべて大小の
破隙あるを以て山の名とす。
此時 御領主より彦右ヱ門
息へ米五俵、浅右ヱ門
妻へ米五俵
賜し事を
記しあり。此
魚沼郡は
大郡にて 会津侯御
預りの地なり。元文の昔も今も
御領内の
人民を
怜玉ふ事
仰ぐべく
尊むべし。