“うつくつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欝屈50.0%
鬱屈50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
語を変へて之を言へば闘争、欝屈うつくつ、不平、短気、迷想、剛直、高踏、逆俗等ありて数奇不遇不幸惨憺の境界にいざなふに足る源因なかるべからず。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
江戸の閑人ひまじんの好奇心は、途方もないところまで發展しました。落首と惡刷りと、グロテスクな見世物が、封建制の彈壓と、欝屈うつくつさせられた本能の、已むに已まれぬ安全べんだつたのかも知れません。
彼等かれら平生へいぜい家族かぞくまじつて、その老衰らうすゐがどうしても自然しぜん壯者さうしやあひだ疎外そぐわいされつゝ、各自かくじむし無意識むいしきでありながらしか鬱屈うつくつしてものう月日つきひすごしつゝあるとき
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それは恐ろしい告白こくはくでした。お咲殺しの疑ひから免れようともがいた喜三郎は、自分の潔白を示すのに急で、胸の中にわだかまつて居た長い間の鬱屈うつくつを、一ペンに吐き出してしまつたのです。