欝屈うつくつ)” の例文
語を変へて之を言へば闘争、欝屈うつくつ、不平、短気、迷想、剛直、高踏、逆俗等ありて数奇不遇不幸惨憺の境界にいざなふに足る源因なかるべからず。
罪過論 (新字旧仮名) / 石橋忍月(著)
江戸の閑人ひまじんの好奇心は、途方もないところまで發展しました。落首と惡刷りと、グロテスクな見世物が、封建制の彈壓と、欝屈うつくつさせられた本能の、已むに已まれぬ安全べんだつたのかも知れません。