“いひつか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呍咐60.0%
吩咐20.0%
言遣20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呍咐いひつかつた通り云ふとおとなしく歸つたのよ。それから主婦さんと私と二人で散々揶揄からかつてやつたら、マア野村さん酷い事云つたの。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
今朝も朝から雲一つ無く、東向の靜子の室の障子が、カッとまぶしい朝日を受けて、晝の暑氣が思ひやられる。靜子は朝餐の後を、母から兄の單衣の縫直しを吩咐いひつかつて、一人其室に坐つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あづか渡世とせい寸暇すんかなければ中々田舍ゐなかへ尋ね行事などは思ひもよらず心にかゝる計りにて今迄疎遠そゑん打過うちすごしたり夫に付ても此間の手紙に細々こま/″\と言越たるには追々おひ/\不時ふじの災難や水難旱損かんそんの打續きて思はぬ入費ものいりの有しゆゑ親のゆづりの身上も都合つがふしくなりし由じつに當時の世の中は田舍も江戸もつまがちしか呉々くれ/″\返事へんじ言遣いひつかはしたる通り親は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)