“あらたへ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒妙33.3%
荒栲16.7%
粗𣑥16.7%
荒𣑥16.7%
麁妙16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さゝらがた錦を張るも、荒妙(あらたへ)の白布(しらぬの)敷くも
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
ことには雪の降りうづみ、更に登らんよしなければ頻(しき)りに悲しみもだえつつ、ここかしこ見まはせば、横の方に大洞(おほあな)ありて、奥より出で来るもの見えたり、荒栲(あらたへ)ふたたび驚き怖れ
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
八海山(はつかいざん)のふもとなる雷村(いかづちむら)といふところに度九郎とよぶかりうどありけり、そのつまは荒栲(あらたへ)とて、ふうふともうまれつき、貪慾邪慳(どんよくじやけん)かぎりもなくよからぬわざのみ働く故、近きあたりの村里に誰ありて
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
常の衣の上に粗𣑥(あらたへ)の汗衫(じゆばん)を被りたるが、その衫(さん)の上に縫附けたる檸檬(リモネ)の殼(から)は大いなる鈕(ぼたん)に擬(まが)へたるなり。肩と鞾(くつ)とには青菜を結びつけたり。
翁(おきな)にドメニカ、ドメニカと呼ばれて、荒𣑥(あらたへ)の汗衫(はだぎ)ひとつ着たる媼(おうな)出(い)でぬ。手足をばことごとく露(あらは)して髮をばふり亂したり。媼は我を抱き寄せて、あまたゝび接吻す。
なお此処(ここ)に、「富人(とみびと)の家(いへ)の子等(こども)の着る身無(みな)み腐(くた)し棄つらむ絹綿らはも」(巻五・九〇〇)、「麁妙(あらたへ)の布衣(ぬのぎぬ)をだに着せ難(がて)に斯くや歎かむ為(せ)むすべを無み」(同・九〇一)という歌もあるが
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)