“あらたえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒栲50.0%
荒妙25.0%
麁布25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この文章の間に絵がありますの、わたしの描いた絵を見せてあげたいけれど、口で言ってみますと、左の方に猟師の度九郎が炉へ焚火をしながら、ちぢみを売りに行く女房の荒栲あらたえを見返っておりますのよ。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
朽葉染めの荒妙あらたえから、次第に白妙に衣更え……
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
ムカバキが解けて落ちると、いい加減よれよれになつた麁布あらたえ括緒くくりお袴があらはれる。そこへ小黒が黒い上沓をもつてはいつてくる。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)