“あらぬの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粗布60.0%
荒布20.0%
麁布20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
粗布あらぬの重ねその上に独りごろんと寝ころべば
荒布あらぬのの前掛を締めた荷揚の人足が水に臨んだ倉の戸口に蹲踞しゃがんで凉んでいると、往来際おうらいぎわには荷車の馬がたてがみを垂して眼を細くし、蠅のれを追払う元気もないようにじっとしている。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
阿波の三好みよし美馬みま海部かいふ等の諸郡では、山村いたる処にタフを生産する。是はかじの木の皮または葛や藤の皮を織った麁布あらぬのであると、『阿波志あわし』という書には記している。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)