“カンヴァス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
画布66.7%
粗布33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少なくとも私には——そのときの私の周囲の事情にあっては——この憂鬱症患者が彼の画布カンヴァスの上にあらわそうとした純粋な抽象的観念からは
筆をるときも、頬杖ほおづえを突くときも、仮寝うたたねの頭を机に支うるときも——絶えず見下している。欽吾がいない時ですら、画布カンヴァスの人は、常に書斎を見下している。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
船員が甲板に駆けあがってきて、ヤンマーとボートを二重に縛りつけ、艙口を粗布カンヴァスで蔽ってその上へロープをかけた。輸送指揮官の高桑中尉が船橋へ上ってきた。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)