“あらめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒布63.6%
粗目18.2%
荒海藻4.5%
露目4.5%
露眼4.5%
黒菜4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人家のない岩蔭に、波が砂を洗って、海松みる荒布あらめを打ち上げているところがあった。そこに舟が二そう止まっている。船頭が大夫を見て呼びかけた。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
三幕目には客間の一部分丈けが開いてゐて、他は何か黒つぽい、粗目あらめの掛布のかけてある屏風で隱されてあつた。
その身なりも名和一族のきらびやかにひきかえて、彼は島以来の荒海藻あらめにひとしい囚衣のままだし、もとよりかむりはいただかず、蓬頭垢面ほうとうくめんそのものだった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
反つて飛んでもない淫らな妄想が浮んだり、金銭のつまらぬ効用が露目あらめに見えたりして閉口した。
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
あの時の光景は今でも露眼あらめに残つてゐるがと隠居は回想して、馬と三輪車の時ならぬ競争を目にした人々があれよ/\と立ち騒ぐ彼方を
黒菜あらめ 一八・七五 九・五八 〇・四六 五一・六三 九・七九 九・七九
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)