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あらくま
さう/\おぼえて
居る
八百屋お七の
機関が
見たいと
云つたんだツけ。アラ
否嘘ばつかり。それぢやア
丹波の
国から
生捕つた
荒熊でございの
方か。
何うでもようございますよ
妾は
最早帰りますから。
食ふも知ず
困りしことと咄しければ
荒熊は聞て
然共々々文右衞門めが
召捕れなば手前は第一番の引合にて
同類同樣なりと云ければ辨慶は
勃然として
其樣に馬鹿にするな
己に
於ちやア憚りながら少しも
後ろ
暗い事など仕た事アネヘと彼是咄し
會て
乞食仲間は
些少妬ましき心より種々に氣を