“であい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
出会42.1%
出逢21.1%
出合15.8%
15.8%
5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山三郎が圖書と小原山に於て出会であいのお話で、彼方かなたには同類が沢山ありますから大勢に取囲とりまかれるかと思ってくと
と、ある晩、逢ったとき、出逢であい茶屋の二階の灯の下で、長二郎は、いいかけた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それから平坦地となって所々に人家と耕地がある、石滝から二里ばかりで北又川の一大支流の中又川の出合であいとなる、中又川の橋を渡ってなお北又川を左に見て行くと
平ヶ岳登攀記 (新字新仮名) / 高頭仁兵衛(著)
だが、こいつあこちとらであいの、すなわち狸の腹鼓という甘術あまてでね。不気味でも、気障きざでも、何でも、聞く耳を立てるうちに、うかうかと釣出されずにゃいねえんだね。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
せんの義庵先生は、市に大隠をめて浜町にすまったので、若い奴等やつらなどと言って紋床へ割込んで、夕方から集る職人仕事師であいを凹ますのを面白がって、至極の鉄拐てっか、殊の外稲荷が贔屓ひいきであったので
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)