『小さな部屋』
「扨て一人の男が浜で死んだ。ところで同じ時刻には一人の男が街角を曲つてゐた」—— といふ、これに似通つた流行唄の文句があるのだが、韮山痴川は、白昼現にあの街角この街角を曲つてゐるに相違ない薄気味の悪い奴を時々考へてみると厭な気がした。自分も …
著者 | 坂口安吾 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「文藝春秋 第一一年二号」1933(昭和8)年2月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約31分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約51分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
噦
執
空
煩
嘔吐
底
扨
軈
窶
縹渺
胡坐
草臥
豁達
跣足
跫音
踠
渺々
零
韮山
顰面
顳顬
驀地
鳩尾
懐手
併
周章
大形
守宮
宿酔
小波
悄
惓
眩暈
攫
欠伸
気忙
沓脱
泌
一時
甃
題名が同じ作品